たかがマウスに16,000円? 正直、そう思っていた時期が私にもありました。
1000円のマウスでもカーソルは動くし、クリックもできる。 なぜ、わざわざ高価なマウスを買う必要があるのかと。
しかし、Logicool MX Master 3S をデスクに迎えてから、その考えは完全に間違っていたと気づかされました。
これは単なる「マウス」ではありません。 あなたの右手に装着し、仕事の速度を物理的にブーストさせる 「生産性向上パーツ」 なのです。
もしあなたが、毎日数千行のExcelと格闘し、スクロールする人差し指の痛みに耐え、響き渡るカチカチ音にストレスを感じているなら。 今すぐこの記事を読んで、この 「魔法の道具」 を手に入れてください。
あなたのデスクワークは、このマウスを手にした瞬間から劇的に変わります。
MagSpeed電磁気スクロールの衝撃:秒間1000行の快感
【このセクションのまとめ】
- 秒間1000行 の高速スクロールで、Excelの最下行まで一瞬でワープ。
- 電磁石制御の「MagSpeedホイール」が、物理法則を無視したような 操作感を実現。
- ゆっくり回すと「カリカリ」、弾くと「スーッ」と回る 可変ギミック が男心を鷲掴み。
まず、このマウスの最大のハイライトであり、これ以外のマウスを使えなくしてしまう原因でもある 「MagSpeed電磁気スクロールホイール」 について語らせてください。
このホイール、ただものではありません。 素材は美しく削り出された ステンレススチール製。 指に触れた瞬間のひんやりとした金属の質感だけで、安物のプラスチック製ホイールとは格が違うことを教えてくれます。
そして、一度ホイールを指で勢いよく弾いてみてください。 「シューーーーーッ……」
まるでハンドスピナーのように、ホイールが慣性で回り続けます。 音もなく、抵抗もなく、ただ滑らかに回転し続ける。 この 「フリースピンモード」 こそが、MX Master 3Sの真骨頂です。
秒間1000行。 これはカタログスペック上の数値ですが、体感速度はそれ以上です。
数千行あるExcelデータや、果てしないWebサイトのロングページ。 普通のマウスなら何度も何度も指を動かしてスクロールしなければならない場面で、このマウスなら たった一回、指を弾くだけ。 画面が流れるようにスクロールし、目的の場所へ一瞬で到達します。
さらに素晴らしいのが、「SmartShift」 という機能です。 普段、ゆっくりとホイールを回している時は、精密なラチェット感(抵抗)があります。 これにより、1行単位の細かなスクロールも完璧にこなせます。
男心をくすぐるのはここからです。 その状態から、指に少し力を込めてホイールを「ッターン!」と弾くと、マウスがその速度を検知。 内部の電磁石が瞬時に極性を変え、物理的なラチェット機構を解除。 自動的に 「フリースピンモード」 へと変形するのです。
回転が止まれば、再び「カチャン」と静かにラチェットモードに戻る。 この 「可変ギミック」 が、指先だけで自動的に行われる。 このメカニカルな挙動に、痺れないガジェット好きがいるでしょうか?(いや、いない)
静音クリック(3Sの進化点):高級車のドアを閉めるような「静寂」

【このセクションのまとめ】
- 前作(MX Master 3)の不満点だった うるさいクリック音 が完全に消滅。
- 「カチカチ」ではなく 「コトッ…コトッ…」 という、低音で重厚なフィードバック。
- クリック感はしっかりあるのに音はしない。夜中の作業 でも家族に迷惑をかけない。
前モデル「MX Master 3」は素晴らしいマウスでしたが、唯一にして最大の弱点がありました。 それは 「クリック音が結構うるさい」 こと。「カチッ!カチッ!」と高めの音が響いていました。
しかし、この MX Master 3S で、ロジクールはその弱点を完全に克服しました。 静音モデルとなった本作のクリック音は、もはや別次元です。
クリックしてみると、「コトッ……コトッ……」。 耳に刺さる高音は一切なく、指先に伝わるのは 高級車のドアを閉めた時のような、重厚で質の高い感触 だけ。
「静音マウス」と聞くと、クリック感がグニャグニャで頼りないものを想像するかもしれません。 ですが、MX Master 3Sは違います。 「押した」という明確なタクタイル感(感触) はしっかりと残されているのです。
指には確かなクリック感を伝えつつ、音だけを空間から消し去る。 このチューニングは、まさに職人技と言えるでしょう。
これなら、静まり返ったオフィスでも、早朝や深夜の自宅リビングでも、周囲を気にすることなく作業に没頭できます。 Web会議中にマイクがクリック音を拾ってしまう、なんていう恥ずかしい事故ももう起こりません。
正直、この 「コトコト感」 が気持ち良すぎて、意味もなくデスクトップをクリックしてしまうほどです。
エルゴノミクスと多機能:これ一つで「司令塔」になる
【このセクションのまとめ】
- 親指専用の 「サムホイール」 が、動画編集や横長のExcel作業で神がかった威力を発揮。
- 「Flow機能」 で、WindowsとMacを行き来し、ファイルまでコピペできる魔法を実現。
- 手の形状に合わせて作られた 傾斜とラバー素材 が、長時間の作業でも疲れを感じさせない。
マウスの側面、親指が当たる位置を見てください。 そこにはもう一つのホイール、「サムホイール」 が鎮座しています。
一般的なマウスには存在しないこのホイールが、クリエイティブな作業において絶大な威力を発揮します。 例えばExcelで横に長い表を見る時。水平スクロールバーをドラッグする必要はありません。 親指を少し動かすだけで、左右への移動 が自由自在。
動画編集ソフト(Premiere Proなど)のタイムライン移動や、Photoshopでのブラシサイズ変更、ブラウザのタブ切り替えなど、お好みの機能を割り当てることも可能です。 まさに、左手デバイスいらずの 「多機能司令塔」 がこのマウス一丁で完結するのです。
そして、複数台のPCを使いこなす猛者たちに捧げたいのが、「Logicool Flow」 という魔法の機能。 なんと、1台のMX Master 3Sで、最大3台までのパソコンをシームレスに行き来 できるのです。
Windowsのデスクトップ画面の端にカーソルを持っていくと、そのまま隣にあるMacBookの画面にカーソルが移動します。 切り替えスイッチを押す必要すらありません。
さらに驚くべきは、OSを跨いだコピー&ペースト が可能なこと。 Windowsでコピーした画像を、そのままMacBookの資料にペーストする。 クラウドやUSBメモリを経由する手間はもう不要です。 まるで2台のPCが、1つの巨大なコンピューターになったかのような錯覚。 これが 「仕事の流れ(Flow)」 を止めない、ロジクールの哲学なのです。
握り心地に関しても、語らずにはいられません。 人間工学(エルゴノミクス)に基づき、手が最も自然な状態で置けるよう、27度の傾斜 がつけられています。 手のひら全体を包み込むような形状と、表面に施された波状のラバー加工。
初めて握った瞬間、「あ、これだ」 と手が理解する感覚。 吸い付くようなフィット感は、長時間握り続けても手首への負担を最小限に抑えてくれます。
まとめ:これは「時間」を買うための投資だ
【このセクションのまとめ】
- MX Master 3Sは単なる入力機器ではなく、作業効率を極限まで高めるパートナー。
- 16,000円は安くはないが、毎日使うものへの投資としては 最高のリターン がある。
- マウスを変えるだけで、あなたの仕事は より速く、より快適に、より楽しく なる。
たかがマウスに1万円オーバー。 確かに、金額だけを見れば高い買い物かもしれません。
しかし、考えてみてください。 あなたは1日のうち、何時間マウスを触っていますか? 6時間? 8時間? 人によってはもっと長いかもしれません。
その膨大な時間の中で、スクロールの一回一回、クリックの一回一回に感じる 「微細なストレス」 をゼロにする。 そして、作業の一つ一つを 「快感」 に変え、スピードを倍速にする。
MX Master 3Sを買うということは、単にマウスを買うのではありません。 「仕事のスピード」 と、そこから生まれる 「自由な時間」 を買う投資なのです。
もしあなたが、今の作業環境に少しでも不満を持っているなら。 もしあなたが、より良い道具で最高のパフォーマンスを出したいと願うなら。
迷わずこの MX Master 3S を選んでください。 マウスを握るその右手が、あなたの最強の武器になります。 絶対に、後悔はさせません。


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