エイムが合わないのは、あなたの腕が衰えたからではありません。 もしかすると、マウスが 「重すぎる」 だけかもしれません。
30代、40代となり、反射神経の衰えを「経験」でカバーしようとしていませんか? その考えは捨ててください。
弘法は筆を選びます。 そしてガチゲーマーは 「最強のマウス」 を選びます。
今回は、世界のプロゲーマーの約6割以上が愛用した伝説の名機、その正統後継機 「Logicool G PRO X SUPERLIGHT 2(G PRO X 2)」 をレビューします。
結論から言います。 迷っているなら買いなさい。 これは単なるデバイスの進化ではなく、 「勝利へのショートカット」 です。
この記事のまとめ
- 60gという衝撃。 もはや空気を持っている感覚で、手首の負担が激減。
- 待望のUSB-C対応。 光学×機械式のハイブリッドスイッチで誤動作も防止。
- 4000Hzのポーリングレート が、微細なエイムを「ヌルヌル」画面に反映する。

1. 初代との違い:待望のUSB-Cと、死角なしのスペック進化
初代「SUPERLIGHT」は完璧に近いマウスでした。 たった一つの欠点、「Micro-USB」 であることを除けば。
新作の「2」では、ユーザーが喉から手が出るほど欲しかったアップデートが施されています。 まずは旧型(初代)とのスペック比較を見てみましょう。
【旧型 vs 新型 スペック比較】
- 接続端子: Micro-USB → USB Type-C
- スイッチ: メカニカル → LIGHTFORCE (光学×機械式)
- ポーリングレート: 1000Hz → 4000Hz
- 重量: 約63g未満 → 約60g
- バッテリー: 最大70時間 → 最大95時間
我々が待ち望んだ 「USB-C」 をついに搭載。 これでデスク上のケーブルを一本化できます。これだけで買い替える十分な理由になります。
そして、最大の進化が 「LIGHTFORCE(ライトフォース)スイッチ」 。 従来の「クリック感の良い感触」はそのままに、反応速度が光速の 「光学式」 をハイブリッドしています。
チャタリング(誤クリック)のリスクを極限まで減らしながら、あの「カチッ」という心地よいフィードバックを残す。 「光学式と機械式のいいとこ取り」 。 ロジクールの技術者たちが到達した、スイッチの最終形です。
このセクションのポイント
- ついに USB-C端子 を搭載。デスク周りのケーブル問題を完全に解決した。
- LIGHTFORCEスイッチ により、爆速の反応速度と、最高に気持ちいいクリック感を両立。
- バッテリー寿命も 95時間 に伸び、充電頻度が減ったのも地味に嬉しい。

2. 実機レビュー:60gの衝撃と、4000Hzのヌルヌル感
数字で言えば 「60g」 。 これはMサイズの卵1個とほぼ同じ重さです。
実際に持ってみると、脳がバグります。 「あれ? 中身入ってる?」 と疑うレベル。 まさに、空気を持っているような感覚です。
FPSにおいて、この軽さは絶対的な正義。 敵と遭遇した瞬間の「初動」が、コンマ数秒速くなります。
重いマウスだと、少し慣性が働いて初動が遅れるのですが、G PRO X 2にはそれがない。 自分が思った瞬間に、画面の中のクロスヘアが敵の頭に重なっている。
この感覚は、加齢による反射神経の衰えを、物理的な軽さで強制的にカバー してくれます。
そして、PCとの通信回数を示すポーリングレートは、従来の1000Hzから 4000Hz へと4倍に進化。 視点移動が明らかに滑らかになります。
特に144Hzや240Hzの高リフレッシュレートモニターを使っている場合、吸い付くようなトラッキング が可能になります。
このセクションのポイント
- 60g(卵1個分) という軽さは、もはや「空気」。初動の速さが段違い。
- 4000Hz対応 で、視点移動がヌルヌルになり、吸い付くようなエイムが可能。
- 何より 手首が疲れない ので、長時間プレイするおじさんゲーマーの救世主。
3. Artisanマウスパッドとの相性:これは「黄金のセットアップ」だ
最強のマウスには、最強のマウスパッドが必要です。 以前レビューした、日本が誇る最高傑作 「Artisan 零(ゼロ)」 と組み合わせてみてください。
世界が変わります。 G PRO X 2の純正ソール(PTFE)が、Artisan 零の上を 氷のように滑り、磁石のように止まる。
軽い力でスッと動き、止めたいところでピタッと止まる。 この 「静と動」のコントラスト こそが、ヘッドショットを量産する鍵です。
多くのプロゲーマーがこの組み合わせに辿り着くのには、理由があります。 それは、現時点でこれ以上の操作感が存在しないからです。
このセクションのポイント
- 「Artisan 零」 との組み合わせは、操作性を極限まで高める「黄金のセットアップ」。
- 氷のような滑り出しと、磁石のような制動力が、精密なエイム を可能にする。
- 弘法は筆を選ばないかもしれないが、勝つための筆はこれしかない。
4. デメリットと購入すべき人:25,000円の価値はあるか?
もちろん、良い点ばかりではありません。 マウスに25,000円オーバーは、正直高いです。
さらに、新しいスイッチは構造上、「カチッ」という音が旧型よりも少し大きい です。 硬質な響きがあるので、静音性を重視する方は気になるかもしれません。
ただ、この 「クリックの明確なフィードバック」 は、FPSにおいては「撃った感覚」を指先に正確に伝えるメリットにもなります。
では、誰が買うべきか?
- Micro-USBケーブルをデスクから撲滅したい人
- PCスペックが高く、4000Hzの恩恵をフルに受けられる人
- チャタリング(誤動作)の不安から解放されたい人
これらに当てはまるなら、迷わず買い替えてOKです。 逆に、今の初代G PRO Xに不満がないなら、無理に買い替える必要はありません。
このセクションのポイント
- 価格は高いが、毎日使うデバイスへの 「勝率への投資」 と考えれば安い。
- クリック音は少し大きめだが、撃った感触 が指にしっかり伝わる。
- USB-C化 と チャタリング防止 に魅力を感じるなら、即買い替え推奨。
5. まとめ:これは「勝率」を買うための投資だ
G PRO X SUPERLIGHT 2は、単なる高級ガジェットではありません。 「勝率」を買うための、必要な投資です。
USB-Cになり、スイッチの耐久性も上がり、センサー性能も最強。 手首の疲れが軽減され、翌日の仕事にも響かない。
これはゲーマーにとっての、最強の福利厚生 でもあります。
「Logicool G PRO X SUPERLIGHT 2」を選ばない理由が、今の私には見当たりません。 さあ、言い訳ができなくなる「プロの領域」へようこそ。





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