仕事中、PCでWEB会議をしている最中にスマホが震える。
「あっ、電話だ」
慌ててイヤホンを外してスマホを耳に当てるか、Bluetoothの設定画面を開いて接続を切り替える…。 この 「接続切り替えの数秒間」 に、どれだけのストレスを感じてきましたか?
「今はPCの音を聞きたいのに、なぜかスマホに繋がったまま…」 「会議が始まるのに、Bluetoothが迷子になって焦る」
こんな経験、一度や二度ではないはずです。 もしあなたが、PC、スマホ、タブレットを駆使して仕事をする「マルチデバイス・ワーカー」なら、この悩みは今日でこの瞬間に終わりを迎えます。
今回は、オーディオ界の老舗Panasonicが本気で作った、現時点で「最強」の名を欲しいままにしている完全ワイヤレスイヤホン、「Technics EAH-AZ80」 を徹底レビューします。
結論から言います。 「音質」と「利便性」。どちらも妥協したくないなら、これ以外に選択肢はありません。 安いイヤホンを何個も買い換えるより、これ1つで人生が変わると断言できます。
世界初。常識を覆す「3台マルチポイント」が仕事を変える
【このセクションのまとめ】
・最大の武器は「3台同時接続」。
・PC、私用スマホ、社用スマホの全てをシームレスに行き来可能。
・切り替え操作は「完全不要」。この快適さは革命的です。
これまでのワイヤレスイヤホンにおける「マルチポイント(同時接続)」は、せいぜい「2台」が限界でした。 PCとスマホ。それでおしまい。
しかし、現代のビジネスマンはそれだけでは足りません。 「会社のPC」「個人のスマホ」「社用のスマホ」、あるいは「タブレット」…。 3台以上のデバイスを日常的に使い分けている人は多いはずです。
Technics EAH-AZ80は、業界で初めて「3台マルチポイント」を実現しました。
これがどれほど快適か、想像してみてください。
- 会社のPC でYouTubeを見ながら休憩中や資料作成中のBGMを再生。
- 私用スマホ に家族から急な電話が。→ 自動で切り替わり通話開始。
- 通話終了後、PCの動画再生に戻る。操作は不要。
- 今度は 社用スマホ にチャットの通知音。→ 即座にイヤホンから通知が聞こえる。
この間、Bluetoothの設定画面を開くことは一度もありません。 あなたが意識することなく、イヤホン側が勝手に「今、音を出すべきデバイス」を判断して瞬時に繋いでくれるのです。 まるでイヤホンの中に専属のオペレーターがいて、完璧な交通整理をしてくれているかのような感覚です。
さらに驚くべきは、「LDAC(高音質コーデック)」を使いながら「3台同時接続」ができる という点です。 他社製のイヤホンでは、「マルチポイントを使うならLDACはオフにしてね」という制限がかかることがほとんど。 しかし、Technicsは妥協しません。「最高音質」と「最高利便性」を、トレードオフなしで両立させているのです。
まさに、すべてのデバイスを自分の支配下に置いているような万能感。 「接続先を切り替える」という概念そのものが、あなたの頭の中から消え去ります。 一度この 「3台同時待ち受け」 の快適さを知ってしまったら、もう2台接続のイヤホンには二度と戻れません。
「Technics」の名に恥じない、圧倒的な高音質
【このセクションのまとめ】
・10mm大型ドライバーが生み出す、深みのある低音と伸びやかな高音。
・ハイレゾ相当の「LDAC」コーデックに完全対応し、空気感まで再現。
・アプリでのイコライザー調整も優秀だが、そのままで完璧なバランス。
「便利機能ばかりで、音質はそこそこなんでしょ?」 そんなガジェット好きのありがちな先入観を、AZ80は粉々に打ち砕きます。
なにしろ、背負っている看板は 「Technics(テクニクス)」 。 長年にわたり世界中のオーディオファンを唸らせてきたブランドが、音質で手を抜くはずがありません。 その本気度は、内部構造を見れば一目瞭然です。
心臓部には、完全ワイヤレスとしては異例の 「10mmドライバー」 を搭載。 さらに、振動板には剛性の高い 「アルミニウム合金」 を採用しています。 これにより、不要な振動を抑え、低域から高域まで歪みのないクリアなサウンドを実現しています。
実際に聴いてみると、その 「解像度の高さ」 に驚愕します。 ベースの弦が震える重低音の響きや、ハイハットの繊細な余韻。 ボーカルの息づかいまでが、まるで目の前で歌っているかのように鮮明に聴こえてくるのです。 クラシックのオーケストラ音源を聴けば、ホールの広さや楽器の配置まで手に取るように分かります。
もちろん、Androidユーザーには嬉しい 「LDAC」コーデック にもフル対応。 ハイレゾ音源の情報量を損なうことなく、ワイヤレスで飛ばせます。
専用アプリ「Technics Audio Connect」を使えば、好みの音質に調整することも可能です。 しかし、デフォルトの 「ダイレクトモード」 の完成度があまりに高いため、正直いじらなくても大満足です。 ドンシャリで誤魔化した派手な音ではありません。 「原音を忠実に、かつ音楽的に鳴らす」 という、オーディオ機器としての正統な進化。 仕事の合間に好きな曲を流した瞬間、そこはもうあなただけのリスニングルームに変わります。
ビジネスの武器になる「JustMyVoice」テクノロジー
【このセクションのまとめ】
・独自の音声処理技術で、周囲の騒音を徹底的にカット。
・カフェや駅のホーム、強風の中でも、相手には「あなたの声」だけが届く。
・「聞こえてますか?」と確認するストレスから解放される安心感。
テレワーク時代、イヤホンの「マイク性能」は、PCのスペックと同じくらい重要です。 こちらの声がガサガサだったり、周囲の雑音を拾いすぎたりしては、商談相手に失礼に当たりかねません。 特にカフェや移動中の電話など、ノイズの多い環境での通話品質は死活問題です。
AZ80に搭載された 「JustMyVoice」 テクノロジーは、まさにビジネスのための機能です。 独自の通話音声処理技術が、「あなたの声」と「周囲のノイズ」を明確に判別。 発話者の声だけを検知して抽出し、それ以外の音(カフェのガヤガヤ音、風切り音、タイピング音など)をデジタル処理で強力に低減します。
実際に騒がしいカフェや、風の強い駅のホームで通話テストをしてみましたが、通話相手からの反応は驚くべきものでした。 「え? 今外にいるの? 全然音がしないから、静かな部屋にいるかと思った」
この信頼感は絶大です。 「すみません、今外でして…」「今の声、聞こえましたか?」と聞き返す無駄なやり取りは、もう必要ありません。 どこにいても、自信を持ってクリアな声でプレゼンができる。 これだけで、3万円台の投資価値は十分にあると言えるでしょう。
一日中つけていても痛くない「コンチャフィット」形状とユーザビリティ

【このセクションのまとめ】
・耳のくぼみ(コンチャ)にフィットする独自の形状で、驚きの装着感。
・圧迫感がないのに落ちない。長時間の会議でも耳が疲れない。
・ワイヤレス充電対応、単体7時間のロングバッテリーも死角なし。
どれだけ機能がすごくても、耳が痛くなっては使い物になりません。 特にハイエンドイヤホンはドライバーが大きくなる分、本体が巨大化し、耳への負担が増える傾向にあります。
しかし、AZ80の装着感は 「異次元」 です。 Panasonicが膨大な耳の形状データを元に導き出した 「コンチャフィット形状」 。 これが本当に素晴らしい。 耳の穴に「無理やり突っ込む」のではなく、耳のくぼみ(コンチャ)に 「ピタッと収まる」 感覚です。 この絶妙なカーブが荷重を分散させるため、長時間つけていても耳が痛くなりません。
それなのに、頭を急に動かしてもビクともしない安定感があります。 これなら、移動中や軽いジョギングでも安心して使えますし、何時間続くかわからない長丁場のWEB会議でも、ストレスフリーで集中し続けられます。
使い勝手の面でも、隙はありません。 ケースは 「Qiワイヤレス充電」 にしっかり対応しており、置くだけで充電可能。 バッテリー持ちも優秀で、ノイズキャンセリングONの状態でも イヤホン単体で約7時間 、ケース込みで約24時間の再生が可能です。 1日の仕事なら、ケースに戻すことなく余裕でこなせるスタミナを持っています。
そして、この 「見た目の美しさ」 。 タッチセンサー部分には 「スピン加工」 が施されたアルミ素材が使われており、光の当たり方で上品に輝きます。 プラスチック全開の安っぽいイヤホンとは、まとっているオーラが違います。 「良いモノを持っている」という所有欲 を、これでもかと満たしてくれるデザインです。
まとめ:仕事道具に「最高」を求めるあなたへ
【このセクションのまとめ】
・3台マルチポイントは、現代のマルチタスク環境における最適解。
・音質、通話、装着感、全てが最高レベルでまとまった傑作。
・3.6万円は「投資」。効率と感動を手に入れるなら、これ一択です。
Technics EAH-AZ80。 価格は約36,000円(執筆時点)。 決して安い買い物ではありません。 市場には数千円で買えるワイヤレスイヤホンも溢れています。
しかし、断言します。このイヤホンは、その価格以上の価値を確実に提供してくれます。
- デバイス切り替えのストレスからの完全な解放(3台マルチポイント)。
- 仕事の合間に聴く音楽が、極上の癒やしになる音質(LDAC対応)。
- どこでもオフィスに変えてしまう、強力な通話性能(JustMyVoice)。
- 一日中つけていられる、快適な装着感(コンチャフィット)。
これら全てが、この小さな筐体に凝縮されています。 「欠点を探すのが難しい」と言われるほど、完成されたプロダクトです。
毎日使う仕事道具にこそ、妥協してはいけません。 中途半端なイヤホンを買い替えるのはやめて、「終わりのないイヤホン探しの旅」に終止符を打ちませんか?
デスクにAZ80を置いたその日から、あなたの仕事と音楽体験は、間違いなくワンランク上のステージへと進化します。 「もっと早く買っておけばよかった」。 そう思うことはあっても、後悔することは絶対にありません。


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