WACACO Picopresso レビュー|電源不要。手のひらサイズの「黒い筒」が、本格エスプレッソを生み出す

料理

エスプレッソマシン、デカすぎて諦めていませんか?

【このセクションのまとめ】

  • 本格エスプレッソマシンは巨大で、一般家庭のキッチンには置きづらい
  • WACACO Picopressoは電源不要・手のひらサイズで本格抽出を実現
  • 「物理法則だけで抽出する」というロマンが詰まった一台

自宅でとろりとしたエスプレッソを飲みたい。

でも、業務用のようなエスプレッソマシンは大きすぎるし、電源コードも邪魔だし、なにより高すぎる。

そう思って諦めていた時期が、私にもありました。

結論から言います。

電源はいりません。

この手のひらサイズの「黒い筒」があれば、キッチンでも、キャンプ場でも、旅先のホテルでも。

そこがカフェになります。

それが、WACACO(ワカコ) Picopresso(ピコプレッソ)です。


Picopressoの「変態的」なスペック

【このセクションのまとめ】

  • プロ用マシンと同じ「ネイキッドポルタフィルター」を採用
  • 指の力だけで最大18気圧を生み出すピストン機構
  • 18g〜20gの豆を使ったダブルショット抽出が可能

このPicopresso、見た目は小さな黒い筒にすぎません。

しかし、中身は完全に変態です。

褒めています。

ネイキッドポルタフィルター

まず驚くのが、プロ用エスプレッソマシンと同じ構造を採用していること。

Picopressoのフィルターバスケットは、底がない「ネイキッド(ボトムレス)」仕様です。

これにより、抽出中のコーヒーが下から丸見えになります。

とろりとした黄金色の液体が、ゆっくりと滴り落ちる様子。

これを眺めるためだけに、この製品を買う価値があります。

最大18気圧

一般的な家庭用エスプレッソマシンの抽出圧は9気圧程度。

Picopressoは、なんと最大18気圧を生み出します。

しかも、電気は一切使いません。

すべては、あなたの指の力ピストン機構だけで実現されます。

ピストンを押す指に伝わる重み。

これが18気圧の証拠です。

ダブルショット対応

Picopressoは、一度に18g〜20gの豆を使用できます。

これは、カフェで出てくるダブルエスプレッソと同等の量。

薄いシングルショットではなく、濃厚でドロっとした一杯を、この小さな筒から抽出できるのです。


抽出の儀式(リチュアル)

【このセクションのまとめ】

  • 極細挽きの豆を詰め、タンピングし、お湯を注ぐ
  • ピストンを解除し、両手でゆっくりポンピング
  • 手間がかかるからこそ、完成した一杯の味は格別

Picopressoでエスプレッソを淹れる行為は、もはや「儀式」と呼ぶにふさわしい。

Step 1:豆を詰める

まず、極細挽きにしたコーヒー豆を、フィルターバスケットに詰めます。

ここで重要なのがタンピング

付属のタンパーで、豆を均一に押し固めます。

この作業が雑だと、お湯が通り抜ける場所にムラができ、抽出が失敗します。

Step 2:お湯を注ぐ

タンクに90℃前後のお湯を注ぎます。

熱すぎても、ぬるすぎてもダメ。

この温度管理も、エスプレッソ抽出の醍醐味です。

Step 3:ポンピング開始

本体を組み立て、ピストンのロックを解除。

両手でしっかりと握り、ゆっくりとポンピングを開始します。

最初は軽いピストンが、次第に重くなっていく。

この抵抗感こそが、豆の層を高圧でお湯が通過している証拠です。

やがて、ネイキッドポルタフィルターの底から、黄金色のクレマをたたえたエスプレッソが姿を現します。

この瞬間のために、すべての手間があるのです。


注意点:正直、難易度は高い

【このセクションのまとめ】

  • 「極細挽き」ができる高性能なミルが必須
  • 準備と片付けには手間がかかる
  • 難易度が高いからこそ、成功時の達成感は格別

ここまで褒めちぎってきましたが、正直に言います。

Picopressoは、万人向けではありません。

良いミルが必須

エスプレッソ抽出には、極細挽きの豆が必要です。

家庭用の安価なミルでは、この挽き目を実現できません。

Picopressoを活かすには、エスプレッソ対応の高性能なミルが別途必要になります。

これなしでは、Picopressoの真価を発揮することは不可能です。

準備と片付けの手間

ボタン一つで抽出できる全自動マシンとは、対極の存在です。

豆を挽き、タンピングし、お湯を沸かし、ポンピングし、分解して洗う。

この一連の作業に、最低でも10〜15分はかかります。

「手軽に一杯」を求める人には、正直おすすめできません。

だからこそ、の達成感

しかし、この手間こそが最高のスパイスになります。

自分の手で、物理法則だけを頼りに、本物のエスプレッソを生み出す。

成功した時の味は、全自動マシンでは決して得られない達成感で満たされています。


まとめ:約2万円の「高いおもちゃ」、しかしプライスレスな体験

【このセクションのまとめ】

  • 価格は約2万円と、ポータブル機としては高価
  • 電源不要・手のひらサイズで、場所を選ばず本格エスプレッソ
  • 「自分の手で抽出する達成感」はお金では買えない

WACACO Picopressoの価格は、約2万円。

正直、高いおもちゃです。

しかし、この小さな黒い筒がもたらす体験は、プライスレスとしか言いようがありません。

電気を使わず、物理法則だけで最高のエスプレッソを作り出す。

キャンプ場で、旅先のホテルで、自宅のキッチンで。

場所を選ばず、妥協のない一杯を楽しめる。

「人力の限界」に挑みたい。

そんなあなたにこそ、Picopressoは最高の相棒になるはずです。

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